remission, relapse, shed light on... 映画『サーチ』で学ぶ英語

2018年公開の映画『サーチ』(原題:Searching)。映画としてもめちゃ面白いが、ネイティブの人たちがネット上でどうやってやり取りするのかを垣間見れるという点でも英語学習者としては興味深い映画。

remission, relapse

冒頭、リンパ腫(lymphoma)と闘う家族の様子が描かれる中で、主治医とのメールでこの2つの単語が登場する。remissionは病気の症状が一時的に回復すること。relapseは「再発」「ぶり返し」の意味。例:One patient in our study had a relapse after several months of remission.(Merriam-Webster Dictionary)


But if there's something a parent can do, it's shedding light for us on who your daughter is and the people she talks to.

捜査官ヴィックが最初に登場した際にデヴィッドに言うセリフ。shed light onは「~を明らかにする、浮き彫りにする」といった意味のほか、「~の解決・解明を助ける」のニュアンスもあり、ここではその意味で使われている。throw light on, cast light onでも同義。


She's probably in AP Bio, right?

デヴィッドが娘の同級生たちに電話するシーンで、そのうちの1人が言うセリフ。APはアメリカの学校にあるAdvanced Placementという制度のことで、高校在学中でも大学の単位が取れるコースを指すようだ。「僕はAPじゃなくregular(普通のコース)だからわからない」といっている。


blood that points to a physical altercation

ヴィックが捜査の結果を報告するシーンから。point toは「暗示する」の意味。altercationは「口論」「言い争い」の意味で、類義語はquarrel, fightなど。ここではphysicalが付いており、「殴り合いのけんか」といったニュアンスになる。


you know what, you've been probably straight-chugging caffeine the last three days.

映画後半、デヴィッドの弟がデヴィッドに言うセリフ。chugは「一気飲みする」の意味。straightは「薄めずに」「ストレートで」といった意味があるようなので、カフェイン(=コーヒー)をブラックで飲みまくってたんだろ、みたいな意味か。


He was standing on the edge of a ravine.

後半の尋問シーンから。ravineは a deep narrow valley with steep sides、つまり「峡谷」「渓谷」の意味であり、映画内でも何回か出てくる。類義語はcanyon, gorgeなど。

So you drugged up an ex-con you knew and fed him a script.

さらに尋問シーンから。drugはここでは動詞で使われていて、「薬を飲ませる」の意味。ex-conはex-convict(前科者)の略。feedはここでは「(役者に)セリフを教える」といった意味か。例: I can't remember a word of this scene—can someone please feed me my lines?(The Free Dictionary)

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なお本作の続編にあたる『Missing』という映画が2023年に公開されたが、日本語のタイトルはシンプルに『サーチ2』となっているようだ。『search/#サーチ2』を観る