Netflixで2021年末から公開している映画『ドント・ルック・アップ』(原題:Don't Look Up)で英語を勉強していきます。
Let’s hit it. I’m beat.
序盤の聞き取れもしないようなセリフだが、気になったのでメモ。 let’s hit itが「もう行こうぜ」、I’m beatが「もうくったくた」の意味で、どちらもインフォーマルな表現。hit it はhit the roadとも言える。
Is that the Oval Office?
序盤のホワイトハウスでのシーンから。The Oval Officeで「大統領執務室」の意味。形が卵形(oval)だからこう呼ばれているのだそう。
They charge an arm and a leg for this stuff. Ten apiece ought to do it.
ホワイトハウスで軍のお偉いさんがお菓子を持ってきながら言うセリフ。an arm and a legで「高額な料金」というイディオム。ten apieceはここでは「1個10ドル」という意味のようだ。
I have to go quell the natives.
同じ人のセリフから。quellは「鎮める」「鎮圧する」といった意味で、類義語はsubdue, suppress, calmなど。ここでは「沖縄に行って現地の住民を黙らせないと」といっている。
There’ll be mile-high tsunamis fanning out all across the globe.
ディカプリオが彗星衝突後の影響について語るシーン。fanは扇や扇風機の意味でおなじみだが、fan outで「扇状に広がる」の意味になる。
Dr. Mindy is a tenured professor of astronomy at Michigan State, where Miss Dibiasky is a doctoral candidate
ディカプリオとジェニファー・ローレンスを紹介するシーン。tenured professorは「終身教授」、doctoral candidateは辞書では「博士論文提出資格者」などとなっていてこれだけだと意味不明だが、このcandidateとは、「必須科目と試験を終了し、あとは論文を提出するだけ」の人を意味し、studentとは区別されるらしい。Ph.D. candidateも同義のようだ。
In case you didn’t notice, the White House just blew us off.
大統領との面会後のシーン。blow offは「サボる」の意味だと昔フレンズで勉強した記憶があるが、ここではblow someone offで「無視する」「追い払う」の意味で、類義語はignore。
You won’t even give me a lousy pronoun?
路上でジェニファー・ローレンスの彼氏みたいな人がしゃべりたてる中でいうセリフ。観た当時はさっぱりわからなくて、give someone a pronounというイディオムがあるのかなとか思ってしまったが、よくよく考えれば何のことはなかった。つまり彼は彗星のことは何も知らないので、「いったい何が起こっているんだ? 代名詞すら(つまりitなのかtheyなのかheなのかsheなのかすら)教えてくれないのか?」みたいな意味なのだろう。lousyは少なさに対するいら立ちや軽蔑を示す表現として使われている。
Is he a plant?
ニュース番組でジェニファー・ローレンスが出てったあとにキャスターの女性がディカプリオについて言ったセリフ。plantはここでは「スパイ」「回し者」という意味。ドッキリの「仕掛け人」とかでもいけそうか。例文:we thought he was a CIA plant spreading disinformation
There has been growing concern within the scientific community as of late.
後半のニュースシーンのディカプリオのセリフから。as of lateで「最近」の意味。
the peer-review process is absolutely essential…
直後のセリフから。peer-reviewは査読、ピアレビューと呼ばれ、同業者や専門家による審査・評価といった意味で、特に論文関連で使われるようだ。本作の中でも何回か出てくる。
Dr. Mindy, can I be vulnerable in your car?
映画後半でジェニファー・ローレンスとくっついた男が終盤に車内でいうセリフ。これも最初よくわからなくて、vulnerableが「傷つきやすい」「もろい」以外の意味で使われているのかと深読みしてしまったがそうでもないらしい。このセリフを面白名言みたいに扱っている海外サイトもある。吹き替えでは「ぶっちゃけてもいいですか」となっていた。